アレキサンダー・テオドール医学博士新生児・小児・青年期医学

ー 1995年 1月 ー

乳児の耳痛や耳感染症が小児科医やプライマリケア医によって診断・治療される例が後を絶たず、以前から大きな関心事となっています。こうした症例の多くは低年齢児の耳感染症です。耳感染症にかかると、治療を受けて治癒しても再び耳感染症にかかるというサイクルに陥るケースが多く、最終的に管を鼓膜に入れるという、医師がやりたがらない手術が施されるまで繰り返されます。最近では、耳感染症の原因菌として最も一般的な細菌に抗生物質耐性のものが出始めていると報告されています。

医師や親にとってはフラストレーションの元であり、乳児には痛みと不快をもたらすばかりか、薬代や医療費を増大させる耳感染症は、対症療法ではなく、原因究明に視点を移すことが重要です。

乳児の耳管は水平で、口や耳と並行しています。母乳や調乳などの液体が乳児の耳管に入り込むと、すぐには耳管から出て行かない場合があります。こうして留まった液体は細菌の増殖にとって理想的な温床となり、痛みを伴う腫れや感染を引き起こす原因となります。

乳児の頭を傾けた状態、さらに悪いのは仰向けに寝かせた状態で授乳すると、母乳や調乳が容易に細い耳管の中に入り込むおそれがあります。

医師の多くが乳児をまっすぐに立てた状態で授乳することを推奨しています。 哺乳瓶がこの直立姿勢での授乳を容易にするようなデザインであれば、たとえ調乳が耳管に流れ込んだとしても最小限で済みます。そこで、私たちは、従来型の哺乳瓶は不完全であり、広く受け入れられている欠陥デザインであるという結論に達しました。. 乳児が頭を傾けた状態で飲み込もうとするとむせそうになることが明らかとなっています。

 

私たちは簡単に正しい方法で授乳できるようにベッタベビーボトルを開発しました。私たちの臨床試験に参加した母親、父親、祖父母の皆さんの報告によると、ベッタベビーボトルだけを使用した乳児では耳感染症の発生が大幅に減っています。結果の詳細は添付資料をご覧ください。

私たちの実施した臨床試験では、ベッタベビーボトルのみを使用した乳児群において耳感染率の有意な低下が認められました。多くの母親から、ベッタベビーボトルに替えてから赤ん坊がゲップをしやすくなったとの報告を受けています。その他にも、「ベッタベビーボトルを使い始めた日から赤ちゃんの重い疝痛がぴたりと止んだ」、「吐き出さなくなった」、「お腹のゴロゴロがずいぶん減った」等の報告が次々と寄せられました。

ベッタボトルの形とデザインにより乳児を直立させた状態で授乳できるので、乳児が飲み込む空気の量が大幅に減ります。.

ベッタベビーボトルの効果を十分に発揮させるには、授乳にベッタベビーボトルのみを使用することが重要です。.

各患者さんの臨床結果を集計して得られた結果はまさに目を見張るものでした。また、他の小児科医との共同で、ベッタベビーボトルと従来型ストレートタイプの哺乳瓶とを比較する二重盲検試験を実施しました。その結果は添付資料に記載されています。

ー 結果 ー

乳児の頭を直立させた状態での授乳は、それ以外の姿勢での授乳より医学的に優れています。ベッタベビーボトルを使用すると容易に正しい授乳ができます。私たちの臨床研究の結果から、直立姿勢での授乳により、耳感染症、疝痛、腹部のゴロゴロ感が有意に減ることが明らかになっています。

 

ベッタベビーボトルに関する研究

母乳を与えていない母親326名に18カ月間ベッタベビーボトルのみで乳児に授乳させ、同じく母乳を与えていない母親326名にベッタベビーボトル以外の哺乳瓶で乳児に授乳させる試験を実施した。ベッタベビーボトル以外を使用した母親は全員、さまざまな種類の従来型哺乳瓶を18カ月間使用した。

ー 結果 ー

 

 

ベッタベビーボトル 従来型の哺乳瓶

耳感染症

発生回数が 0~1回

93%

22%

発生回数が 2回

5%

34%

発生回数が 3回以上

2%

44%

 

 

 

 

ベッタベビーボトル 従来型の哺乳瓶

疝痛

発生なし

83%

20%

軽度の疝痛

13%

39%

重度の疝痛

4%

41%


「ベッタボトルに替えてから、耳感染症にかからなくなりました。」
J・トンプソンさん(ユタ州ソルトレイクシティ)

「もうすぐ2歳になる息子はベッタボトル以外の哺乳瓶を使ったことがなく、耳の痛みや疝痛を一度も起こしたことがありません。実際、他の哺乳瓶を使うつもりも他の人に勧めるつもりもありません。素晴らしい哺乳瓶に感謝しています。」
M・ソーントン(テキサス州ダラス)

「ベッタボトルを使い始めたばかりですが、使い始めた日から赤ちゃんの重い疝痛が止みました。」
J・ダーハム(カリフォルニア州ビューナパーク)

「耳の感染症で診療を受けるが1回減ればそれだけでベッタベビーボトルが10本以上買えます。」
アン・コフィン(グレイト・アライバルス社社長)

「ベッタボトルは親にとって握りやすいだけでなく、赤ちゃんの小さい手にとってもはるかに握りやすい。」
B・ユジック(ミネソタ州ミネアポリス)

「多くの母親にとって、子供の痛みを止めてくれる製品はまさに神の恵みです。ベッタベビーボトルに出会えて本当によかった。」
D・リットマン(オンタリオ州エトビコー)

「私の息子は月齢4カ月半で哺乳瓶に変えた時からずっとベッタベビーボトルを使っていますが、一度も耳感染症にかかったことはないし、ゲップをさせる必要もありませんでした。」
D・リットマン(オンタリオ州エトビコー)

「ベッタベビーボトルをなくすまで13カ月間使用しました。Gerber社製の哺乳瓶を使い始めるとすぐ、子供が耳感染症にかかるようになりました。カナダでもベッタベビーボトルを販売してください。」
T・ダイアビーズ(オンタリオ州ブランプトン)