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赤ちゃんの吐き戻し
せっかく飲んだミルクなのにすぐに吐いてしまう赤ちゃん、そんな経験をされたママは多いと思います。どこか具合が悪いのかしら、吐いた分量のミルクをまたすぐに飲ませても大丈夫かしら、でも飲ませないとおなかがすいて体重減っちゃうし・・・などなど対処に戸惑うことも多いと思います。
今回は、この吐き戻しについて考えてみましょう。
赤ちゃんの胃は大人と違う吐いたあと機嫌よくしているか
大人の胃の形は、Jのようなカーブがあるカタチなのは、皆さんご存知ですね。逆流しにくい構造になっています。食道から胃への入り口部分(噴門)と胃から腸へ通じる部分(幽門)とに筋肉があります。口から食べ物が入ってくると、噴門周辺の筋肉が緩み、胃に食べ物が入ると噴門と幽門部分の筋肉が締まって、食べ物を胃の中で溶かして、ドロドロの状態になると、幽門周辺の筋肉が緩み腸へ流れるという仕組みになっています。
赤ちゃんの胃は、大人の胃とは違っています。
まずカタチが違います。赤ちゃんの胃は、徳利のようなカタチをしていて、とても小さいのです。ですから横にすると溢れ出てきてしまいます。徳利の首のように赤ちゃんの胃も細くなっている部分がありますが、筋肉が未発達なので、逆流しやすく、ミルクがたまると溢れ出してしまいます。ミルクの量が多かったり、げっぷが上手に出来なかったりしたときに、吐き戻しがおきます。
病気ではないか、と心配になりますが、吐いたあと機嫌よくしているかどうか、で判断してください。吐いたあとケロッとしている場合は心配ありません。その赤ちゃんは、吐きやすい体質なのかもしれませんので、授乳後、縦抱きの時間を少し長くしてみましょう。
病的な吐き方は、毎回噴水のように吐いたり、吐いたあとぐったりしているなどの場合です。その場合は早めに小児科医を受診してください。
吐き戻しの予防には正しい授乳姿勢と上手なラッチオン
吐き戻しし易い原因としてまず、母乳やミルクを飲むとき、ミルクと一緒に空気を飲んでしまうと吐き戻ししやすくなります。
母乳の場合は、乳輪までしっかりくわえさせて授乳するようにしましょう。
ミルクの場合は、出来る限り赤ちゃんの頭を立てた状態で飲ませてあげると吐き戻しが起こりにくくなります。
吐き戻しの予防には次のような対策があります。
- ● 正しい授乳姿勢と上手にラッチオンができているか確かめましょう。ラッチオンとは、おっぱいを口いっぱいに含むことを指します。上手にラッチオンができると母乳の分泌もよくなって、母乳の出がよくなるのです。
- ● 哺乳瓶からミルクをあげる場合も、母乳を含ませるような態勢で抱っこをしてミルクを飲ませる必要があります。飲ませる時間は、15分くらいかけて、ゆっくり飲ませましょう。
- ● 授乳後は、赤ちゃんを縦抱きにして、背中をトントンと軽く叩いたり、背中を下から上にさすって、げっぷをさせましょう。
ゲップ・吐き戻しを軽減してくれるドクターベッタ哺乳びん
このサイトをみてくださっているママたちは、ドクターベッタ哺乳びんを使っている方だと思いますが、もしかしたらこのサイトだけを見ている人もいらっしゃるかもしれませんので、ドクターベッタ哺乳びんのことを紹介しておきます。
ドクターベッタ哺乳びんは、母乳を授乳する姿勢と同じように、頭を立てた姿勢で授乳することができます。それによって空気の飲み込みを減らしてくれるのでゲップ・吐き戻しを軽減してくれる構造です。
またドクターベッタ哺乳びんのブレイン乳首は助産師が考えた乳首ですので、哺乳瓶からでもラッチオンすることができる哺乳瓶なのです。これで飲ませると吐き戻しが少なくなり、耳管にミルクが流れ込むとか、気管にミルクが入ってしまう誤嚥を防ぐことができます。
この会社の創業者で社長の河合とも子さんは、自分の子どもが生後2週間目に中耳炎を発症し、その後、頻繁に起こすので困っていました。この哺乳瓶をみたときに、これだ!と思って日本で販売することを決め、日本のガラス職人へ依頼して、曲がった哺乳瓶を苦労して作ってもらって発売することに!という経緯があります。母は強し!ですね。
→ 母乳と同じ授乳姿勢 | Bétta Baby Store
哺乳瓶授乳で空気が入りにくく、母乳を飲ませているような姿勢で授乳ができるのは、吐き戻しの予防にもなりますね。
吐き戻しは、生後3ヶ月頃には、落ち着いてきますが、続いている場合でもお座りができる頃にはおさまるでしょう。
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次回は 2024年 4 月 25 日(木)に配信予定
お楽しみに!
助産師 南部 洋子 先生
東京医科歯科大学医学部付属看護学校を卒業・国家資格看護師免許取得、日本赤十字社助産婦学校卒業・国家資格助産師免許取得後、東京医科歯科大学付属病院産婦人科病棟にて助産師として勤務。300人以上の出産に立ち会い赤ちゃんを取り上げる。その後女性のカラダをメインとした相談室「株式会社とらうべ」を設立。女性の味方としてすべての年齢での悩み相談を受ける。女性が自分の身体を自分のものとして理解する事。それが全ての悩みの解決に繋がっていくとの信念を持ち、日々向き合っている。
趣味は、夫と旅行、映画・音楽鑑賞、健康麻雀など。
助産師として多くのママをサポートした経験から、
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