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助産師さんご紹介
皆様、はじめまして助産師の南部洋子と申します
これからこのコーナーに皆様の妊娠、育児のヒントになるようなことを助産師として様々経験したことを元にお届けしようと思います。その前にまずは自己紹介をしますね。
小さい頃入院したことをきっかけに、小学校の頃から「看護婦さんになる!」と決めていました。念願かなって助産師になり楽しい経験もたくさんしましたが、そんな中でも看護学生時代にはとても辛い体験もありました。
産科病棟の実習中でのことですが、何人もの元気な赤ちゃんが生まれてくるのを看るなかでつらい状況におかれたことがありました。そんなとき学生だった私は何もできずにただ呆然としていました。つらい気持ちの産婦さんに慰めの声もかけられず、時間が経つにつれそんな自分が情けなくて「これではダメだ!」と思って助産師を目指す気持ちが強く湧いてきたのを思い出します。
どんな経験だったかはまたいつか書くことにしますね。
理解すればもっと楽に気持ちと身体の結びつき
卒業後、同じ大学病院産科病棟に勤務が決まり300人ほどの赤ちゃんを取り上げましたが、実際にお産に立ち会ったのはその倍くらいの数でした。肉体的には大変でしたがとても楽しい充実した日々を過ごしました。そんな毎日が過ぎていくうちに私はあることを感じ始めていました。
それは、“女性自身が自分の身体をあまりわかっていない“ということです。
助産師にならなければ、私もきっとそうだったと思うのですが、漠然と「女性ってそんなもんなんだ」と思っている感じがあります。もちろん生理のことなど自分の身体で経験しているのに女性の身体の仕組みとして自分自身の身体を理解していない感じがあります。特に気持ちと身体が強く結びついているということを理解して自分の身体を知ったら、生理のときや妊娠中や出産のときでも、もっと楽に過ごせるのではないかと思いました。
女性の身体はそんなに“やわ“ではないということを実感できたら人生も変わってくるのではないか、と。
育児には正解がないから一緒に考えたい
私は助産師になって、多くの出産に立ち会ったおかげで女性の身体と心を詳しく知ることができるようになりました。それを生かしていきたいと思うようになり、その思いから大学病院を辞めて女性に向き合う会社を造ることにしました。
女性の身体をよく知っている助産師が女性の「強い味方」になってアドバイスする相談室、女性の一生を網羅する相談室です。妊娠や子育てのことはもちろん、更年期にさしかかった頃の不安な気持ち、シニア世代の身体の悩み、また、思春期のお子さんをもつお母さんのとまどい、などなど数えきれないほどの相談がありました。
相談者として、いつも心にあるのは、女性の味方として悩みを一緒に考え一緒に方向をみつけて行きたいということでした。
このコーナーでも私が経験してきたことをお話ししたり、今悩んでいること、困っていることなどを一緒に考えたりしたいと思っています。「育児には正解がない」といわれています。一緒に考え納得する道を探すことが大事です。そして少しでも気持ちにゆとりを持てるようになることを願ってこのコーナーを開きたいと思います。
助産師 南部 洋子 先生
東京医科歯科大学医学部付属看護学校を卒業・国家資格看護師免許取得、日本赤十字社助産婦学校卒業・国家資格助産師免許取得後、東京医科歯科大学付属病院産婦人科病棟にて助産師として勤務。300人以上の出産に立ち会い赤ちゃんを取り上げる。その後女性のカラダをメインとした相談室「株式会社とらうべ」を設立。女性の味方としてすべての年齢での悩み相談を受ける。女性が自分の身体を自分のものとして理解する事。それが全ての悩みの解決に繋がっていくとの信念を持ち、日々向き合っている。
趣味は、夫と旅行、映画・音楽鑑賞、健康麻雀など。
助産師として多くのママをサポートした経験から、
知っておいて欲しいこと
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