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#58
育児、今と昔の違い その2

昔と今 育児の違い

昔と今育児の違い

前回から引き続いて昔と今の育児の違いをお話ししましょう。

1. お産の方法
昔は、陣痛を経験しないお産はお産ではない、痛みを経験してしっかりとした母親になれる、という風潮がありました。また帝王切開だと痛みに我慢できない子どもになる、などと言われたこともありました。
今は、痛みを和らげる和痛(無痛)分娩が増えています。自然分娩、帝王切開、無痛分娩、どれも立派なお産で子どもの性格に影響はありません。

2. 抱っこ
昔は、抱き癖がつくと言われて、赤ちゃんが泣いてもすぐに抱っこしない方がよいとされていました。
今は、赤ちゃんの欲求に合わせて抱っこして、スキンシップをとることで信頼関係を築き、情緒の安定につながると考えられています。

3. 歩行器
昔は、まだ歩くことができない赤ちゃんでも、お座りができるくらいから歩行器に入れて遊ばせていて、歩行器に乗せると歩くのが早くできるようになると思われていました。
今は、子どもの発達を重視して、使用しなくなっています。

4. アレルギー・予防接種
昔は、アレルギーを訴える赤ちゃんはほとんどいなかったようです。予防接種の数も少なかったです。
今は、アレルギーを訴える赤ちゃんが増えていて予防接種も生後2カ月から始まっています。

5. おむつ
昔は、布おむつが主流でした。古い浴衣などをおむつに縫い直していました。
紙おむつは値段も高く品質が今のように良くなかったので布おむつを使っていました。布おむつは、使用後には洗濯をしなくてはいけないのでとても手間がかかりました。
今は、通気性や吸収性にすぐれた紙おむつがたくさん販売されていて、赤ちゃんの肌にも優しいので多くのママは紙おむつを使用していますね。

6. おむつ外し
昔は、早めに外していました。早めに外すのが親の務めのような気風がありました。
今は、子どもの様子をみて、子どもに合わせて徐々に進めていきます。

7. うつぶせ寝
昔は、頭の形がよくなる、寝つきがよくなると言われていた時代もありました。
今は、乳幼児突発死症候群の予防のため、必要な時以外は仰向けを推奨しています。

8. 洋服
昔は、冬は寒いのでたくさん着せないといけないという風潮でした。
今は、できるだけ薄着にして、着せすぎないようにします。

9. 抱っこ紐
昔は、普段赤ちゃんは横抱きにしていて、抱っこ紐は外出時のみに使うものでした。
今は、抱っこ紐は、縦抱きのものもあります。また抱っこ紐は外出時だけでなく、寝かしつけ、泣き止ませなどで家の中でも使用します。

10. 母乳とミルク
昔は、母乳を与えるとママの体形が崩れる。ミルクのほうが強い子に育つ、などと言われミルクを飲ませる人が多い状態でした。
今は、まず母乳をあげる、母乳が足りていない場合は、搾乳した母乳をあげる、またはミルクで対応する、ということが一般的です。

11. 地域とのつながり
昔は、近所の人や知り合いが育児を助けてくれました。
今は、核家族が進んで、孤立した状態で育児をしているママが増えています。

12. 困ったときの対応
昔は、周囲に子どもを育てている人がたくさんいて、たくさんの子供の成長する姿を間近でみていたり、みんなで手伝ったりしていました。また兄弟姉妹がお手伝いするのが当たり前でしたのでどうしたらよいかは周囲から自然に教わっていました。
今は、ママたちに育児をしていて困ったことが起きた時どうしていますか?と質問するとほとんどの方が「ネットで検索する」と応えます。
解決策をネットで探すと一般的な解答はあっても、その時の今の自分の赤ちゃんの様子に最適な応えがみつからない、これでいいのかとかえって不安になる。という状態になるママが多いようです。

13. ママの仕事
昔は、結婚するために仕事を辞めて、専業主婦から母親になるということが一般的でした。
今は、働くママが当たり前ですね。仕事にはマニュアルがあり、仕事の仕方を効率化して時間を短縮するのが、仕事ができる人と言われます。
でも育児はそうはいかなくて赤ちゃん中心の生活になるのでママの思うように効率化はできませんし、24時間休みがありません。予想していたことと実際に起こることの落差が大きく育児で落ち込んでしまう、育児ノイローゼになるという人もいます。

大事な育児の本質は変っていない 昔も今も大切なこと

大事な育児の本質は変っていない昔も今も大切なこと

昔も今も変わらず大切な事は、ママが赤ちゃんをよく見て、抱っこして、話しかけ、「親子がしっかりと関わること」これは育児の本質でありずっと変わりません。
今のママにとって必要なことは、パパや周囲の人を積極的に巻き込んで力になってもらうこと。支援センターや保育園など、困ったときに相談できる場所を見つけておくこと。いざというときに助け合えるママ友とのつながりを作っておくこと。おじいちゃんおばあちゃんにも育児に参加できるならば入ってもらうこと。など周囲の方々を巻き込み自分と一緒に育児に参加してもらうことです。
おばあちゃんの育児を横で見ていると当たり前のように赤ちゃんに話しかけています。
「おやおやどうして泣いているの?お腹がすいたのかな?抱っこしてほしいのね」などと当たり前のように赤ちゃんとお話しています。
これがとても大事なことです。ニコニコして赤ちゃんに話しかける、ぜひ昔からの育児法を皆様も取り入れてください。

違いばかりに目が行きがちですが、大事な育児の本質はちっとも変っていません。
むしろ多くの子どもを産み、たくさんの子どもを苦労して育てた昔の人だからこそ子育ての本質が身についていると思います。その知恵をもらいながら是非一緒に子育てをしていってください。



Check! #57 育児、今と昔の違い その1

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次回は 2026年 4 月 9 日(木)に配信予定
お楽しみに!

助産師 南部洋子先生
お話いただいたのは

助産師 南部 洋子 先生

東京医科歯科大学医学部付属看護学校を卒業・国家資格看護師免許取得、日本赤十字社助産婦学校卒業・国家資格助産師免許取得後、東京医科歯科大学付属病院産婦人科病棟にて助産師として勤務。300人以上の出産に立ち会い赤ちゃんを取り上げる。その後女性のカラダをメインとした相談室「株式会社とらうべ」を設立。女性の味方としてすべての年齢での悩み相談を受ける。女性が自分の身体を自分のものとして理解する事。それが全ての悩みの解決に繋がっていくとの信念を持ち、日々向き合っている。
趣味は、夫と旅行、映画・音楽鑑賞、健康麻雀など。

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