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#68
「生理」のしくみ

女性の身体は 赤ちゃんを子宮で育てて産むことができる

女性の身体は赤ちゃんを子宮で育てて産むことができる

先日、小学校のお子さんを育てているお母さま方とお話する機会がありましたが、いろいろ話が出た中で「娘に生理の話をしなくてはいけないと思うのですが、どのように話したらよいのか分からないんです」と悩んでいらっしゃいました。
話を聞いてみると、そもそもお母さま自身が月経のしくみをよくわかっていらっしゃらないようなのです。それではお嬢さんに話すことはできないですね。いろいろ質問されても困ってしまいますから・・という会話になりました。
そこで、今更ですが、月経がどのように起こるのかお嬢さんにお話しできるように解説しようと思います。

では、まず皆様に質問ですが、男性と女性の究極の違いは何ですか?
もちろんカラダの構造に違いがありますが、それはなぜですか?

そう、赤ちゃんを産むことができるか否かの違いなのです。
つまり、女性の身体は赤ちゃんを子宮で育てて産むことができるようにできているのです。

〈 月経とは 〉
皆さん経験されているように女性の身体は約1か月に1回、卵巣から卵子を排卵し、それに合わせて子宮内膜を厚くして、受け入れ態勢を整えて受精卵を待ちます。
しかし、卵子が受精しなかった場合は、準備した子宮内膜がいらなくなり、はがれて体外に排出されますが、これが月経です。
この一連の流れは体験されているので、よくお分かりだと思います。
月経は、平均すると28日周期で発生し、その周期はホルモンの変動によって調整されています。月経は、卵巣からの排卵と、子宮内膜の増殖およびその後の剥離によって生じ、これが妊娠しない限り、毎月繰り返されることになります。
初潮から閉経までおよそ40年間の身体現象なのです。

月経の始まる準備が整ったときにくる 初潮について

月経の始まる準備が整ったときにくる初潮について

では、女の子が成長して、ある年齢になると初潮がきますが、それはどうしてなのかをお話ししましょう。
初潮は女の子の体が大人の体に近づいていき、月経の始まる準備が整ったときにくるものです。
兆候としては胸が膨らんできた、身長がぐんと伸びた、脇や陰部に毛が生え始める、またおりものが出始める、などがあります。
身体が女性らしく変化するのは女性ホルモンが関係しています。
その頃になると、脳から「女性ホルモンを出して!」と命令が下り、卵巣ホルモンと黄体ホルモンが分泌されることになります。この女性ホルモンによって、体が少しずつ変化していきます。
毎月の月経周期は、女性ホルモンの働きによってつくり出されています。
女性ホルモンは、脳の視床下部や下垂体というところからでます。
もう少し詳しくいうと、視床下部から「性腺刺激放出ホルモン」が分泌され、それを受け取った下垂体では「卵胞刺激ホルモン(FSH)」や「黄体形成ホルモン(LH)」が分泌されます。ここまでは脳の話ですが、血液といっしょにこのホルモンは卵巣にたどり着きます。
卵巣は、FSHを受け取って「卵胞ホルモン(エストロゲン)」、LHを受け取って「黄体ホルモン(プロゲステロン)」を分泌します。
子宮は、卵胞ホルモンにより子宮内膜が増殖し、黄体ホルモンによって内膜がさらに厚くふかふかになります。
ここまでくるとやっと知っているおなじみのホルモンが出てきましたね。
つまり女性特有のリズムは司令塔である脳と、卵巣と子宮の連携によって生まれているものなのです。
そのため、過度なストレスは視床下部の働きに影響をおよぼし、激しいストレスを受け続けると、排卵や月経が止まってしまうのです。

どのようにして「生理」が起こるのか 生理周期のしくみ

どのようにして「生理」が起こるのか生理周期のしくみ

  • 月経期
    月経は、子宮内膜が剥がれて、血液とともに体外に排出される期間を言います。
    一般的には3~7日出血が続きますが個人差があります。
  • 卵胞期
    月経がはじまると同時に脳下垂体から分泌される卵胞刺激ホルモン(FSH)が卵巣を刺激し卵胞が発育を始めます。
    この段階ではエストロゲン(卵胞ホルモン)が多く分泌され子宮内膜が再び厚くなって次の排卵に備えます。
  • 排卵期
    卵胞が十分に成熟すると排卵が起こります。
    排卵は、通常生理周期の中間(約14日目)に起こり卵巣から卵子が放出されます。
    排卵後、卵子は卵管を通って子宮へ移動します。
  • 黄体期
    排卵後、放出された卵胞は黄体に変わり黄体ホルモン(プロゲステロン)を分泌し、子宮内膜をさらに厚く保ちます。
    この期間に受精・着床が起こらなければ、これらのホルモンは急激に減少します。
    このホルモン減少が役割を終えた厚い子宮内膜の剥離を引き起こして血液とともに体外へ排出されるのです。

この一連の過程が「生理」です。

今回は、どのようにして「生理」が起こるのかをお話しました。
おわかりいただけましたでしょうか。

次回は、生理不順の原因などについてお話しましょう。

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毎月 第2・第4木曜日に更新

次回は 2026年 9 月 10 日(木)に配信予定
お楽しみに!

助産師 南部洋子先生
お話いただいたのは

助産師 南部 洋子 先生

東京医科歯科大学医学部付属看護学校を卒業・国家資格看護師免許取得、日本赤十字社助産婦学校卒業・国家資格助産師免許取得後、東京医科歯科大学付属病院産婦人科病棟にて助産師として勤務。300人以上の出産に立ち会い赤ちゃんを取り上げる。その後女性のカラダをメインとした相談室「株式会社とらうべ」を設立。女性の味方としてすべての年齢での悩み相談を受ける。女性が自分の身体を自分のものとして理解する事。それが全ての悩みの解決に繋がっていくとの信念を持ち、日々向き合っている。
趣味は、夫と旅行、映画・音楽鑑賞、健康麻雀など。

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