#72
赤ちゃんのマッサージ
パパやママとのコミュニケーション赤ちゃんのマッサージ
赤ちゃんのお世話で毎日忙しくしているママとパパ。お世話の合間に赤ちゃんとのコミュニケーションをとって絆を深め、育児を楽しみましょう。
赤ちゃんとのコミュニケーションにお勧めなのがマッサージですが、赤ちゃんのマッサージの方法として「ベビーマッサージ」と「タッチケア」の2種類があります。
やり方はそんなに違いはありませんが、私は助産師として25年以上実施してきたのが「タッチケア」ですので今回はそのタッチケアをご紹介しましょう。
タッチケアは、アメリカマイアミ大学の「タッチリサーチ研究所」のティファニーフィールド博士の研究により確立されました。
低体重児(未熟児)に毎日マッサージをおこなったところ、マッサージを受けていない児と比較すると体重増加が高いという結果が得られました。それだけでなく、ストレスホルモンであるコルチゾールの量が減少することも示されました。また眠りにつくまでの時間が短縮されたということもありました。
この結果を踏まえて、これは未熟児だけでなく健常児にもいいこと、ということで日本にも導入されています。
赤ちゃんとパパやママ(タッチをする人)が見つめ合って話かけながら赤ちゃんの肌にしっかりと触れる、なでる、圧をかけながらマッサージする、などの手技を行います。
心の安定やストレス軽減などの効果もタッチはなぜいいの?
皮膚と脳は胎児のときは同じ細胞の層からできています。
「皮膚は外にでた脳」とも言われるほど神経が密集しています。やさしく触れられると皮膚の神経が「これは安全で心地よい刺激だ」と判断し、脳に安心のシグナルを送ります。このとき心拍は落ち着いて呼吸もゆっくりとなり、身体全体が「緊張モード」から「安心モード」へ切り替わります。
皮膚は、触れるという感覚を通じて「うれしい」「安心する」「気持ちがいい」などという感情をつかさどる脳の部分に信号を送ります。ですから、やさしく心をこめて触れることは、赤ちゃんの心そのものに触れているような、つながりを感じられるものになります。
タッチされている赤ちゃんだけでなくタッチしている人にもオキシトシン(幸せホルモン)が分泌されますので親子両方に心の安定やストレスの軽減などの効果が期待できます。
赤ちゃんの脳は、生まれてからどんどん発達していきますが、特にタッチをたくさん受けた子どもは、オキシトシンを作る細胞が増えることがわかっています。
赤ちゃんのときにたくさん触れられて育った子どもは、将来にわたってオキシトシンが出やすくなり、ふれあいや人との関わりに対して前向きな気持ちを持つ人になると考えられています。
育児が落ち着いてきた頃からタッチケアの時期と準備
○ 始める時期は?
始める時期に決まりはありませんが育児が落ち着いてきた1か月健診後位が始めやすいでしょう。急にマッサージをすると赤ちゃんが驚いてしまうこともあるでしょう。まずは沐浴後保湿をする際にゆっくりと全身をさわってみましょう。
○ いつまでするの?
これも特に決まりはありません。活発に動き回るようになっても、タッチケアを続けていると気持ちがよいことが赤ちゃんにもわかってくるのでタッチケアをしている時間はおとなしくなっているようです。年齢が大きくなってもタッチケアがコミュニケーションの時間になって情緒が不安定な時期にも大事な時間が作れます。
○ 準備することは?
- ● 赤ちゃんの肌を傷つけないように指輪などは外してください。
- ● 爪が伸びていないかもチェックです。
- ● 授乳と授乳の間の時間がベストなので準備を心がけましょう。
- ● 裸で実施しますので、冬場は室温に配慮してください。
○ やり方は?
1回10~15分程度。赤ちゃんに「タッチケア始めますよ」と声をかけてからスタートします。
ベビーオイルや保湿剤( ベッタ ベビーファーストジェルローション / ベッタ マタニティファーストクリーム )をたっぷりと手に取り温めてからはじめます。
○ 注意事項として
- ● 赤ちゃんによってはマッサージされて嫌な部位、好みの部位がありますので嫌がったり泣いたりした場合は、その部位はやめましょう。
- ● 赤ちゃんの肌や体調に不安がある場合は決して無理して実施しないようにしましょう。
- ● 赤ちゃんに肌荒れや湿疹がある場合はオイルや保湿剤の使用は控えて、皮膚科でもらっているものを使用しましょう。
「タッチケア」のご紹介をしましたが、実際に実施する場合の触れ方やマッサージの方法は、文章でお伝えするのが難しいので、出産した医院で実施している場合は、そちらの講習会に是非参加してみてください。
ご希望があれば ベッタ トントン でも講座を開きますので是非参加して頂けると嬉しいです。
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毎月 第2・第4木曜日に更新
次回は 2026年 11 月 12 日(木)に配信予定
お楽しみに!

助産師 南部 洋子 先生
東京医科歯科大学医学部付属看護学校を卒業・国家資格看護師免許取得、日本赤十字社助産婦学校卒業・国家資格助産師免許取得後、東京医科歯科大学付属病院産婦人科病棟にて助産師として勤務。300人以上の出産に立ち会い赤ちゃんを取り上げる。その後女性のカラダをメインとした相談室「株式会社とらうべ」を設立。女性の味方としてすべての年齢での悩み相談を受ける。女性が自分の身体を自分のものとして理解する事。それが全ての悩みの解決に繋がっていくとの信念を持ち、日々向き合っている。
趣味は、夫と旅行、映画・音楽鑑賞、健康麻雀など。
助産師として多くのママをサポートした経験から、
知っておいて欲しいこと
多くのママパパが抱える子育ての不安に助産師さんが寄り添うBlog



